完璧じゃなくても前に進める
― 未達成から学び、優先順位で生きるということ ―
「休むこと」に罪悪感を覚える。
「できなかった」ことに対し、自分を責めてしまう。
そんな気持ちを抱いたことがある人は、少なくないはずです。
特に、完璧主義な人（自分）ほど、未達成＝失敗＝罪悪感と捉えがちです。
この思考過程にどう向き合っていけばよいか考えました。
未達成は本当に失敗？
私たちはつい「結果」だけを見て、自分の行動を評価してしまいます。
「達成できた」「達成できなかった」
——白か黒。達成できなかったことで、まるで何もしていなかったかのように思ってしまうのです。
でも、本当にそうでしょうか？
やろうと思った時点で、私たちはすでに動いています。
途中まででもやったなら、それは「試した」「体験した」証拠です。
たとえ目標に届かなかったとしても、その過程には学びや気づきがあります。
疲れてしまったなら、自分の限界を知ることができた。
手が止まったなら、自分に合わないやり方を見直すチャンスかもしれない。
完璧でなくても「得たもの」はある
完璧主義の人にとって、「結果」だけがすべてに思えるかもしれません。
でも、振り返ってみると、たとえ未達成でも得たものがきっとあります。
- どこまでできたのか
- 何に気づけたか
- どんな感情が湧いたのか
- 自分の癖やリズムをどう感じたか
このような問いを通して、「できなかった」ではなく「気づいた」「得た」と認識することが、思考の柔らかさと心の余裕を育ててくれます。
優先順位をつけるという選択
もう一つ、大切なのは「全部やろうとしないこと」。
完璧主義な人ほど「やるべきことは全部こなさなければ」と考えがちです。
でも、時間もエネルギーも有限です。
今の自分が本当に集中したいこと、必要としていることに優先順位をつけることは、決して甘えではありません。
むしろ、自分と真剣に向き合っているからこそ「選ぶ」勇気が持てるのです。
自分をねぎらい、整えるためのノート
そこでおすすめしたいのが、自分と向き合う「振り返り思考ノート」。
これは、結果ではなくプロセスに目を向け、自分の選択を肯定するためのシンプルなツールです。
以下にテンプレートを紹介します。
🗓️ 日付： 【1. やろうとしていたこと】 → 【2. 実際にできたこと】 → 【3. 未達成の中で得た気づき・学び】 → 【4. 今の自分にとって優先順位が高いこと】 → 【5. 自分へのひとこと】 →
ほんのひと言でも構いません。
「途中まででもやった自分、えらい」
「疲れて休んだけど、それも必要な選択だった」
そんな小さな自己肯定が、次の一歩の力になります。
完璧じゃなくても、進んでいる
未達成は、何も残らない時間ではありません。
それは自分なりに生きようとした証です。
すべてをこなせなくてもいい。
思いどおりに進まなくてもいい。
自分なりに選び、向き合い、振り返る。
その繰り返しが、きっと自分らしいペースをつくっていきます。
コメント