自分の意見で生きていきたい —— 会議のモヤモヤに気づいた日

職場での会議に参加していて、ふとこんなことを感じました。

「なんだか、生産的じゃないな……」

意見を言うのは、ほんの一部の人たちだけ。
何か提案しても、周囲の反応はたいてい「で、あなたはどうしたいの?」という言葉で終わってしまう。
最終的には、権力のある人の意見に沿って、物事が進んでいく。

この状況はなぜ起こるのか?
ずっと心の中でもやもやしていたのですが、最近ようやくその原因が見えてきた気がします。

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会議が生産的でない理由

まず感じたのは、「そもそも、自分の意見を持っている人が少ないのでは?」ということでした。
みんなが話しているように見えて、実は“意見”ではなく“反応”ばかりが飛び交っている。

意見と反応の違い

  • 意見:ある議題に対して、「私はこう思う」と明確な立場や考えがある発言
  • 反応:感情的な否定、ただの印象、議題とズレたコメントなど

たとえば、誰かが提案すると、「それって難しくない?」「どうせ無理だよ」と否定だけする人がいます。
でも、じゃあ「あなたはどうしたいの?」と聞くと、何も出てこない。

これは意見ではなく、ただの反応。
考えていない人が、その場の感情で口を開いているだけなんですよね。

自分の意見を持つということ

意見を持つというのは、自分の立場=ポジションを明確にするということ。
「なんとなくそう思う」ではなく、「自分はどう考え、なぜそう考えるのか」を言語化することです。

このポジションがないと、他者の意見と比較も分析もできません。
結果として、ただ流されるだけの存在になってしまいます。

他者の意見は「敵」ではない

そしてもう一つ気づいたのが、意見が違ったときにすぐ否定する人の多さ。

誰かの発言に対して、「その意見のどこが間違っているか」を探すような空気。
それでは、自由に意見を出し合うことなんてできませんよね。

他者の意見を受け止めるというのは、その背景にある価値観や経験に思いを馳せること。
「この人はなぜこう考えるのか?」と一度立ち止まることが、対話のはじまりだと思うのです。

モヤモヤにヒントをくれた一冊

このようなモヤモヤを抱えていたときに出会ったのが、
ちきりんさんの『自分の意見で生きていこう』という本でした。

タイトル通り、すごくシンプルだけど力強いメッセージ。
他人の顔色をうかがったり、空気を読んで意見を濁すのではなく、
「自分はどうしたいのか」「なぜそう考えるのか」というを持つことの大切さを教えてくれました。

この本を読んでから、私は意識的にこう自分に問いかけるようになりました。

「私は、どうしたい?」

考えることから逃げない

意見を持つには、自分の価値観や判断軸と向き合わなければいけません。
だからこそ、ただ反応するよりもずっと難しい。時間も労力もかかります。

でもそれは、自分の人生を他人任せにしないための大切な一歩。
「考える責任を引き受けること」こそが、自分の意見で生きていくということなのだと、最近は強く感じています。

まとめ:自分の意見で生きるために

会議のモヤモヤから始まった私の気づきを、最後に整理しておきます。

  • 意見と反応は違う。反応だけでは、建設的な議論にはならない
  • 自分のポジション(考えと理由)を明確にする
  • 他者の意見は否定する前に「なぜそう思ったのか」を考える
  • 「私はどう思う?」「なぜそう思う?」と自分に問い続ける
  • 考えることから逃げない

こうした姿勢を持てば、職場の会議も、人生そのものも、きっと変わっていきます。

【おわりに】

会議でモヤモヤしているあなたへ。
その違和感は、「もっと自分らしく生きたい」という心の声かもしれません。

まずは一冊、ちきりんさんの本を読んでみてください。
そして今日から、自分にこう問いかけてみてください。

「私は、どうしたい?」

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