私たちは毎日、多くの時間を仕事に費やしています。サラリーマンであれば、1日の約3分の1を仕事に使っていることになります。でも、その時間をただ与えられた業務をこなすだけで終わらせてしまっていないでしょうか?
確かに、言われたことを着実にこなすことも大切な働き方の一つです。ただそこには、やりがいや楽しさ、充実感があまり感じられないのではないかと思います。
知識が生む「問い」と「発想」
知識があることで、物事に疑問が生まれます。疑問が生まれれば、それについて考える。そして考えることで、新しいやり方や発想が育っていきます。
逆に、知識がないとどうなるでしょうか?
目の前の出来事や、他人の行動に対して想像ができなくなります。理解できないから否定する。そうして気づけば、人のアラ探しばかりしている――そんな悪循環に陥ってしまうこともあります。
職場は人の集まりです。だからこそ、知識があるかどうかは人間関係にも深く影響します。自分の視野が狭いと、周囲とうまくやっていくのも難しくなるのです。
本は「著者との対話」
では、どうすれば知識を得られるのか。
その方法のひとつが「本を読むこと」です。
本は、さまざまな人が考えた思想や経験が、体系立ててわかりやすくまとめられています。ネット記事や動画も情報源ではありますが、本のように深く構造的に理解させてくれる媒体は多くありません。
よく「読書は著者との対話」と言われますが、その言葉のとおり、読書の中には新たな価値観や考え方と出会うチャンスが詰まっています。
時間というハードル
ただし、読書にはひとつ大きなハードルがあります。それは「時間」です。
現代の生活スタイルの中で、ゆっくり本を読む時間を確保するのは簡単ではありません。
けれど、だからこそ読書を生活の優先順位の中で上位に置くことが大切です。読書に時間を使うという選択は、未来の自分に投資することでもあるのです。
個人的には、「読書休暇」のような制度があってもいいのでは?とすら思っています。それほど、知識には人生を前向きに変える力があるのです。
最後に
本を読むことで得られるのは、単なる知識ではありません。
物事を深く見る力、人の考えに寄り添う力、自分の仕事や人生に主体的に向き合う力です。
私はその力を信じて、今日も本を読みます。
知識があるからこそ、人生はもっと面白くなるのです。
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